怪異物ノ怪音楽箱

I wanna 岩魚（いわな）跳ねお嬢さん
ときめき百々目鬼（どどめき） 柳の木
子連れも徒然（つれづれ）と遊山（ゆさん）
頬撫で芒（すすき）も手拍子
彼は誰時貴女の手を引く狐者異（こわい）怖い
古來の來迎草葉で雉（きじ）打ち
暗夜行路（あんやこうろ）に閻魔蟋蟀（えんまこおろぎ）
ドギマギしてたら置いてけ堀
かくれんぼ橫戀慕（よこれんぼ） とおせんぼ
越中立山縄垂坊（えっちゅうたてやまじょうすいぼう）
どうもこうも愛の文を渡したい
だけなのに酣（たけなわ）に
人形に晴れ著を著せる
いつまで待たすとカンカン鳴らす煙管（きせる）
調子を合わせて童っぱ
また銚子を傾けラッパッパ
噂の出所あっちこっち丁稚（でっち） わっち
嗚呼怪異に囲まれ
和気藹藹（わきあいあい） 邪気來來払え
化けてでりゃ
絶対口説く羅剎（らせつ）の如く
前世の功徳現世は孤獨
色戀蠱毒（こどく） 治せぬ草津
一夜（ひとよ）限りのいぇいいぇいいぇい遺影
絶対口説く逆さの五徳
物ノ怪（もののけ）雅楽そこのけ彌勒（みろく）
夜明けがくりゃまたおわかれ
比翼（ひよく）の鳥でもひとりで飛ばねば日の出は拝めず
花散裡（はなちるさと）を演じる外は
雪月花すら手折（たお）れぬ
烏の濡羽（ぬれば）色鮮やかに
袖引き狢（むじな）は語った
もう行ってはならぬと騙った
とめはね払い清めたまへ
華やいで破魔矢（はまや）出でよ
泣いてないで立てよ
死んだ女の事をいつまで
追いかける？ 老い果てるまでだろう
番蝶（つがいちょう） 辛い情事の後
忘れ得ぬ紅の頬「あたしを抱くか」と笑った幼顔（おさながお）
有像無象（うぞうむぞう） 魑魅魍魎（ちみもうりょう） 跋扈（ばっこ）
「いよっ！ 真打登場！」
絶対口説く阿修羅（あしゅら）の如く
立つ瀬などなく來世も地獄
形見目録背徳美學
今宵限りのいぇいいぇいいぇい遺影
絶対口説く描きな寫楽
お釈迦（しゃか）の禦託（ごたく） 聞けば極楽
夜明けの晩まで逢わせて
戻れば奈落（戻れば奈落）
行けども墮落（行けども墮落）
のけものは行く（のけものは行く）
何処まで歩く（何処まで歩く）
絶対口説く羅剎（らせつ）の如く
前世の功徳現世は孤獨
色戀蠱毒（こどく） 治せぬ草津
一夜（ひとよ）限りのいぇいいぇいいぇい遺影
絶対口説く逆さの五徳
物ノ怪（もののけ）雅楽そこのけ彌勒（みろく）
夜明けがくりゃまたおわかれ