Name of oath

形見えないほどに
霞んだ記憶には
まるで太古のお伽のように
深い海の底に
沈む人世(ひとよ)の永遠(とわ)
迷宮と呼ばれていくのなら
その名蘇える
愛が打つ鼓動がただ
ひどく痛む胸
そっとかき消すように
觸れる指先に未知の衝撃走る
繋ぐ手の中で生まれる光さえ
全てが噓ではないと
今は信じさせて
まだ見えぬ暗闇
呼び続ける
剎那で誓う言葉はらはら宙を舞い
花びらのように儚く漂う
約束いと固く守られ続けてく
そう信じて生き抜いた証
その名摑むなら
何も知らぬ子どもの様
雫滲みるように
心刻み付け
觸れて感じて…映して…
たとえ誰が投げ出しても良い
たった一つの誓い
貴方にだけは覚えていて欲しい
その名を
悲しみが身體埋め盡くしても
貴方のいない暗闇手探りでも
その名を唱えれば眩き光に
全てを塗り変えてゆく
私の真実は
いつだって誓いと伴に篤く