as culture
Quintino & Blasterjaxx
as culture 歌詞
拝啓 彼の地の想い人
種を蒔いた日のことを覚えていますか?
この場所が不毛の地と呼ばれていたあの大昔
私たちの胸の中にあった気持ちを覚えていますか?
絶望という概念も知らず、
寢ること惜しんで毎日寶探し。
楽しかった。
けど初めての秋のことだった。
あまりの不作に
「日々の辛すぎる労働の対価がこれなんて
あんまりじゃないか」
保証はあってないものってことと、
さおならはあっけないってこと。
それと冬は孤獨よりも
はるかにあったかいことを學んで。
それから幾たび四季を巡れば
見る間見る間に土地もわたしも豊かに。
されどどこかでひとりぼっちで生きるその無味さに
気づいてしまったのは幸か不幸か。
意味のない繰り返しのような日々を
埋めるものを探した結果
屆かない手紙の筆をとった。
だってあの日のさよならが もしも聞き間違いで
実はまたねだったなら 諦められないね。
ここに強く張った根は絡む小指のメタファー
手紙の結びにはいつもこの言葉を添え贈る
わたしは変わらずここで種を蒔いてるよ、
雨にも風にも負けぬ芽を出すためだけに。
幸せについて考えるとき限って生活に疲れてる
自由にできる時間の分
もしもと今日を比べてため息
一葉また一葉積み重なった日常
「せめて今年の種もみの分は」
と自分にまた言い聞かすんだろう
だけど、たまに、手のひらへ刻まれた皺を眺め
すべて捨てたあなたのこと忘れてることに
気づいたんだよ
種が苗に、
苗が実りに変わるリズムで生きるマイノリティ
注ぐことだけで學ぶ愛の意味を屆かないと知りながら
歌う
だけど今夜歌った歌がちょっとした間違いで
実は聞こえてたらどう思うのかな
やっと芽吹いた芽は強い信頼のメタファー
黃金色の水面の中強く愛の意味を知る
わたしは変わらずここで種を蒔いてるよ、
雨にも風にも負けぬ芽を出すためだけに。
夜露に抱かれて頭を垂らす様は、
今際の分かれを知るわたしたちに似ている。
地球のどこかであなたがまた種を蒔くときは
雨にも風にも負けぬ根を張りますように。
さよなら、記憶の中生きる想い人よ。
わたしは変わらずここで種を蒔いているよ。
想い人、どこにいようとあなたの苗の豊穣祈る。