戀守歌
柴咲コウ
戀守歌 歌詞
無影陣雨中振翅之聲
影無き時雨に羽の音(ね)震わせ
此聲為誰鳴心中荒然
誰が為に鳴くのか心慌ただしや
吾愛匿於黃昏驟雨
寄願於耀眼黑髮中蕩漾不已
宵のむらさめに忍ぶれど、我が戀
若淚水能滅心中熱焰
まばゆき黒髪に祈りこめどたゆたう
何須此般憂心
涙で胸間の炎(ひ)消ゆるものならばこんなにも
亦咽亦慮
もの憂くことはないでしょう
知細若單絲愛戀愈深
むせびながら焦がしながら
月盈尚半悄聲入眠
尋香夢迴舊念
満ち半ばの月の夜に片糸と知りてなお
挽君臂於耳邊細語
貴方への想いをしたため密やかに眠る
若思戀不過過眼雲煙轉瞬即逝
何須此般憂心
彼(か)の香り引き寄せ記憶たぐり寄せ
亦嘆亦慮
この腕絡ませ耳元ささめいて…
十五月圓夜只盼兩廂情願
そこはかとなくうつりゆく愛ならばこんなにも
預知君心強忍藏禍語
もの憂くことはないでしょう
晨露消散之間或纏綿或失散
嘆きながら焦がしながら
一嘆息一思君
而天已明君已去
満ちた十五の月の夜に願わくは諸戀
月缺已半光系願想
貴方への想いを確かめ禍言(まがこと)鎮める
塵世凡心繞禦燈緩緩而歌
重生之月此般明晰無盡夢中
露の散る間に慰め合って時に逸(はぐ)れて
陰霾天空亦放晴再無惑思
息づくごとに貴方が欲しくて…
尋尋覓覓
かかるほどに夜は明けて貴方は往って…
欠け半ばの月は黎明(れいめい) 望み繋ぐ光
現し心禦燈(みあかし)を纏いたおやかに詠う
生まれ変わりの月は克明見果てぬこの夢に
くぐもる空も透き通って迷うことはない
…巡る