Baroque
彭靖惠
Baroque 歌詞
「彼女こそ……私のエリスなのだろうか……」/“只有她…才是我的Alice吧…”
[04:01.25][03:51.75][03:50.50][03:48.00] [03:32.50][03:24.50][03:04.00][02:43.50][02:32.50][02:17.50][02:05.50][01:55.50][01:45.00][01:34.00] [01:22.50][01:12.50][00:57.50][00:40.00][00:15.00][00:10.00]
04.Baroque
翻譯:玖羽
主よ、私は人間(ひと)を殺めました。 /主啊,我殺了人
私は、この手で大切な女性を殺めました。 /是我,親手殺死了那對我無比重要的女性
思えば私は、幼い時分より酷く臆病な性格でした。 /回想起來,我從小就相當地膽怯。
他人というものが、私には何だかとても恐ろしく思えたのです。 /所謂的“別人”,對我來說總是無比可怕的存在。
私が認識している世界と、他人が認識している世界。 /我認知中的世界和、別人認知中的世界。
私が感じている感覚と、他人が感じている感覚。 /我感受到的感覺和、別人感受到的感覺。
『違う』ということは、私にとって耐え難い恐怖でした。 /對於這種“不同”,我感到難以忍受的恐怖。
それがいづれ『拒絶』に繋がるということを、無意識の內に知っていたからです。 /而那就和“拒絕”聯繫到了一起,我在冥冥之中也能明白。
楽しそうな會話の輪にさえ、加わることは恐ろしく思えました。 /即使是快樂的對話,我也害怕加入其中。
私には判らなかったのです、他人に合わせる為の笑い方が。 /我完全不能理解,別人為了互相接近而露出的笑容。
いっそ空気になれたら素敵なのにと、いつも口を閉ざしていました。 /乾脆變成像空氣那樣就好了,我一直緊閉雙唇
そんな私に初めて聲を掛けてくれたのが、彼女だったのです。 /而第一次與那樣的我搭話的,就是她。
美しい少女(ひと)でした、優しい少女(ひと)でした。 /美麗的少女(人),溫柔的少女(人)。
月のように柔らかな微笑みが、印象的な少女でした。 /有著如月兒般柔雅的微笑,令人印象深刻的少女。
最初こそ途惑いはしましたが、私はすぐに彼女が好きになりました。 /在起初的迷惑之後,我很快就喜歡上了她。
私は彼女との長い交わりの中から、多くを學びました。 /我在與她長久的交往之中,學到了許多東西。
『違う』ということは『個性』であり、『他人』という存在を『認める』ということ。 /所謂的“不同”其實只是“個性”,是人藉以“認同”所謂“別人”的東西。
大切なのは『同一であること』ではなく、お互いを『理解し合うこと』なのだと。 /重要的並不是“相同的事物”,而是人與人之間的“互相理解”。
しかし、ある一點において、私と彼女は『違い過ぎて』いたのです。 /不過,只有一點,我是和她“完全不同”的。
狂おしい愛欲の焔が、身を灼く苦しみを知りました。 /瘋狂的愛欲之火將我焚燒烤炙,痛苦萬分。
もう自分ではどうする事も出來ない程、私は『彼女を愛してしまっていた』のです。 /我完全無法自已,因為我“已經愛上了她”。
私は勇気を振り絞り、想いの全てを告白しました。 /我鼓足全身勇氣,把情感全部向她告白。
しかし、私の想いは彼女に『拒絶』されてしましました。 /然而,我的感情卻被她“拒絕”了。
その時の彼女の言葉は、とても哀しいものでした。 /那時她說出的話語,是何等地悲哀。
その決定的な『違い』は、到底『解り合えない』と知りました。 /我明白了,那決定性的“不同”,終究還是“無法理解”。
そこから先の記憶は、不思議と客観的なものでした。 /到此為止的記憶,很不可思議地,都十分客觀。
泣きながら逃げてゆく彼女を、私が追い駆けていました。 /她哭著逃開,而我則追了過去。
縺れ合うように石畳を転がる、《性的倒錯性歪曲》(Baroque)の乙女達。 /彷彿糾結纏繞一般從石階上滾落,“性別倒錯扭曲”(Baroque)的女郎們。
愛を呪いながら、石段を転がり落ちてゆきました……/一邊詛咒著愛情,一邊從石階上滾落……
この歪な心は、この歪な貝殻は、/這扭曲的心靈,這扭曲的貝殼
私の紅い真珠は歪んでいるのでしょうか? /我的紅色珍珠也已經扭曲了嗎?
誰も赦しが欲しくて告白している訳ではないのです。 /我的告解並不指望得到誰的寬赦
この罪こそが、私と彼女を繋ぐ絆なのですから。 /這罪孽的緣由,就是我和她之間的羈絆相牽
この罪だけは、神にさえも赦させはしない……/這罪孽的深重,即使是神也無法寬赦吧……
「ならば私が赦そう…」/“那麼,就讓我來寬赦你吧……”
[03:51.50]歪んだ真珠の乙女、歪なる日に死す……(Baroque Vierge, Baroque zi le fine……)/扭曲珍珠般的女郎,在扭曲之日逝去……
——激しい雷鳴浮かび上がる人影/——巨響的雷鳴浮現的人影
いつの間にか祭壇の奧には『仮面の男』が立っていた——/不知何時在祭壇之後站立著“假面的男人”——
~終わり~