一冊の想い
冬乃桜
一冊の想い 歌词
暗い闇を照らす “蝋燭”で揺れる炎
落ちたその雫は 固まった白い想い
指先で弾く音響かせた 静寂”頁”めくり
ただ待ち望む 日が落ちて現れる いつもの笑顔を
君は話した 扉の外の事
揺れる花の色を
まだ知らぬ 世界教えてくれた目は
輝いた夢見せた……
「広がる空は果てなく続き
この世界を包み込んで
木々はざわめいて 風が透き通る」と
優しい声が紡ぐ
紅の夕日さえ 見ることは出来ないけど
心溢れる この想い
届くことを願う 君に
弱く儚い司書 病弱なこの身体で
綴る君への私書 『愛情』を本へ挟む
つま先で弾む音響かせた 静寂”頁”めくり
ただ待ち望む 日が落ちて現れる いつもの光を
蹴破った 扉の奥にいた
『死神』に ひきずられてた
君の 世界教えてくれた目は
光など消えていた……
視界が闇に飲まれ崩れる
この世界を包み込んで
心ざわめいて 涙に濡れた目は
虚空を見つめてた
襲い掛かる刃が 私を傷つけるから
心溢れる この想い
もう君に届きはしない
最期の力を尽くして 一つ願う
涙に秘めた君への想い この『本』に込めて
『再会する時は きっと二人で共に』
そう信じて眠った
今 君の元へ……